ここ数年で格安スマホに対する認知度が急速に高まってきました。
しかし、興味・感心がある人やなんとなく聞いたことがあるという人がよくわからないまま「料金が安くなると聞いたから」と契約しているケースが増えてきており、「格安スマホを使い始めたのに携帯料金が安くならない」という利用者が全体の1/4もいるそうです。
なぜ、格安スマホ利用で料金が安くならないのでしょうか?それはあなたの使い方が格安スマホに合っていない可能性があります。
格安スマホ利用には向き・不向きがある
格安スマホを利用する前に知っておいてもらいたいのが、スマホの使い方によっては格安スマホが向いていないことがあるということです。
誰もが安くなるということはありません。
格安スマホ利用が向いている人
格安スマホに向いているのは
- 音声通話をあまりせずにデータ通信(ネット閲覧)メインの人
- キャリアメールを使わずLINEなどのメッセージアプリ利用がメインの人
- 通信速度が遅くてもある程度我慢ができる人
- トラブル発生や端末の使い方が分からない場合でも自己解決できる人
つまり、格安スマホで料金が安くなる仕組みについて理解している必要があります。
サポートがキャリアよりも手薄く、料金が安いぶん通信速度が遅いこともある、と割り切って使わなくてはなりません。
通信速度が遅いと言っても外出先でテキスト形式の内容をネット閲覧するだけであれば、私はそこまで不便していません(DMMモバイル利用の場合)。動画を見るときはWi-Fi経由で通信すればいいのです。
格安スマホ利用が向いていない人
私が過去に通信費を安くするためにやっていた通信費節約のためのガラケー+スマホの二台持ちを紹介している記事に少し書いていますが、格安スマホ(通信費節約)に向かない人にあてはまるのは
- 音声通話が多い人
- キャリアメールが必要な人
- 通信容量の多い動画などの閲覧で快適な高速通信環境を求める人
- トラブル発生や端末の使い方が分からない場合にサポートがないと困る人
要は、「格安スマホ利用が向いている人」に書いた事項に当てはまらない人になります。
スマホ端末をなくしたり壊したりする方には不向きです。トラブルが起きても自己責任です。たとえ何かあってもキャリアの店舗のように駆け込む場所がありませんから。
格安スマホ利用で料金が高くなる理由
格安スマホ利用で料金が高くなってしまう一番の原因は音声通話の発信が多いからです。上記に書いた通り、音声通話が多い人は格安スマホの利用は向いていません。
理由は、格安スマホで音声通話をする場合は電話をかけた分だけお金がかかるからです。通常は30秒あたり20円の通話料がかかります。電話を受けるときは料金はかかりません。
最近はキャリアで回線契約する場合は通話定額サービスに加入することが多いので、電話をいくらかけても通話料が跳ね上がることがなく安心して電話をかけることができます。
そのため、通話料金の意識が薄くなりつつあります。同じように使っていては格安スマホの料金が高くなってしまいます。
ただ、今後は格安SIM業界でも通話料が高いというユーザーの不満を解消する動きがありそうです。
現時点では格安スマホの音声通話プランで5分かけ放題などのオプションを付けることのできるSIMが販売されているので、通話時間が短いけど掛ける回数が多い方などは検討してみましょう。
参考:格安SIMに「通話定額プラン」がないのはなぜ?(ITmedia Mobileより) |
現時点ではインターネット回線を使って通話するIP電話(050PlusやLINE電話・LINE無料通話、Googleハングアウトなど)、電話回線を使ったアプリ(楽天でんわやBIGLOBEでんわなど)を利用して通話料を抑えるしかありません。格安SIM販売業者(MVNO)独自の電話料半額サービスなども用意されている場合があります。
これを知らなくていつも通り電話をかけてしまうと、通話料で格安スマホで支払う料金が高くなってしまいます。格安スマホで通話料金を安くするには、面倒ですが別の電話サービスを使うというひと手間が必要なのです。
関連記事:“楽天でんわ”で通話料金を安くする方法 |
契約の際は、格安スマホの特性をよく理解したうえで自分にとって本当に料金が安くなるのかしっかり検討してみましょう。
■格安SIMの契約で悩んでいる方はこちらで解説していますのでどうぞ