これまで、格安スマホといえばドコモ回線を利用したものが普及していました。
ですから、SIMのみを購入する際はドコモから発売されている白ロムかSIMフリー端末を選ぶしかありませんでした。
auのスマホ端末は格安スマホ市場では“使えないもの”として認識していましたが、とうとうKDDIグループが格安スマホに乗り出してきました!
au系格安SIMはドコモに大きく遅れをとっていますが、果たして市場の拡大が見込めるのでしょうか…?
UQモバイル詳細
KDDIグループのKDDIバリューイネイブラーは12/18から「UQmobile」の販売を開始します。格安スマホセットだけではなくSIMだけの販売も行うようです。
“UQ”と名前が付いていたので“UQ WiMAX”と関連があるように思いましたが、全く別物・別事業のようです。UQの知名度とブランドを借りているのでしょうか。
UQモバイルのプランについて
- データ高速プラン…月額980円(データ容量2GB・超過後速度200kbps)
- データ高速+音声通話プラン…月額1,680円(データ容量2GB・超過後速度200kbps)
- データ無制限プラン…月額1,980円(データ容量無制限・受信速度300kbps)
- データ無制限+音声通話プラン…月額2,680円(データ容量無制限・受信速度300kbps)
「おっ、無制限!」と思いましたが、よく見ると300kbpsと遅い速度です。データ容量2GBプランの速度制限時が200kbpsなのでその差わずか100kbpsです。体感的にはあまり変化がないので無制限プランは料金が高いだけのプランのように思えます。
無制限プランは2015年12月31日までのキャンペーン中は500kbpsに増速するらしいですがそれでも料金面にあまりメリットを感じません。
通話料金は20円/30秒、SMS送信料は3円/1通です。
オプションサービスとして以下のものも提供されます。
- 電話基本パック(留守番電話サービス・迷惑電話撃退サービス)…380円
- 端末保証サービス…380円
- メールサービス(@uqmobile.jp)…200円
欲しいサービスを選べるといったところでしょうか。
販売されるSIMはマイクロSIMのみなので、iOS8以降を搭載するiPhone(少なくともiPhone 5/5s/5c/6/6 Plus)は利用できないとの情報があります。
UQモバイルの格安スマホ
以下の2種類から選べます。
- KC-01…端末価格29,760円(分割月額1,240円)
- LG G3 Beat…端末価格34,800円(分割月額1,450円)
スペック云々よりも完全に格安スマホ路線ですね。
支払方法は一括払いと端末購入アシストが利用できます。一括で払おうが分割で払おうが端末の総額は変わらないので、好きなほうを選べるのがいいです。
これからはSIM回線を選べる!
個人的にはau傘下企業ならではのプランや端末を提供して特徴を出してほしいところです。
これだとBIGLOBEの“うれスマ”や“イオンスマホ”と同じような路線でドコモ回線を選ぶか、au回線を選ぶかだけの違いしかありません。SIMだけ欲しいauユーザーにとってはとてもいい情報ですけどね。
auの回線を選べるようになっただけでも大きな一歩だと思うのですが、UQモバイルにはさらに一歩頑張ってもらいたいところです。
とはいえ、これで解約済みの古いauスマホが格安スマホとして利用できますのでauユーザーさんも格安SIMが使いやすくなりますね。
■情報源・公式サイト:UQ mobile