最近、これまでの格安SIM競争から音声通話SIM競争のほうが大きくなってきたように思います。
もともと、格安SIMの需要として「データ通信がメインだけど通話も少ししたい」というものがありました。大手携帯電話会社3キャリアが新料金プランを発表した今年、料金の高さに嫌気をさしたユーザーのキャリア離れが進むようになり、この流れは一気に加速しました。
新しいキャリアであるワイモバイルが音声通話SIM・格安携帯料金プランを提供し始めた背景に、「スマホ料金を安くしたい」という声が高まっているのをうかがわせます。
楽天モバイルの料金体系について
基本料金(税別)
- ベーシックプラン…月額1,250円(高速通信容量なし、通信速度最大200kbps)
- 2.1GBパック…月額1,600円(高速通信容量2.1GB、通信速度最大下り150Mbps/上り50Mbps、規制後200kbps)
- 4GBパック…月額2,150円(高速通信容量4GB、通信速度最大下り150Mbps/上り50Mbps、規制後200kbps)
- 7GBパック…月額2,960円(高速通信容量7GB、通信速度最大下り150Mbps/上り50Mbps、規制後200kbps)
データ通信のみを多く使うユーザーにとっては、キャリアから乗り換えるには魅力的な月額料金に設定されています。
通話は楽天でんわなどアプリ経由で電話をすると電話料金を節約できる仕組みのようです。
解約の縛りは12か月です(違約金9,800円)。1年以上使えば、いつ解約しても違約金が発生しないのは魅力的だと思います。大手キャリアでは考えられない…。
格安スマホが初めてのユーザーに優しい端末セットプラン
楽天モバイルでは格安スマホを初めて利用するユーザーにも優しい“端末+SIMカード”プランがあります。
セットの端末は“Zenfone5”で26,400円です。料金は初回支払い時に一括払いとなります。(分割決済不可)
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Zenfone5はSIMフリースマホとしてのスペックでは申し分ないものですが、楽天モバイルからこのスマホを契約する場合は注意が必要です。
通常のZenfone5は16GBモデルまたは32GBモデルのものです。楽天モバイルのセット端末は8GBと容量が少ないので、アプリなどガッツリ使うユーザーには不向きです。値段は16GBモデルとほとんど変わらないので、端末は楽天モバイルとは別のところで揃えたほうが確実に良いです。
楽天モバイル契約の弱点
「通話料と通信料が安くなるし、MNP(電話番号転出サービス)を使って楽天モバイルを契約しようかな?」と考えたときに問題が発生します。
これまで3大キャリア同士でMNPするのであれば、実店舗にて即日で乗り換えできるので不便に思うことはありませんでした。
しかし、楽天モバイルなどの実店舗がない会社との契約でMNPを行う場合、転出してから自宅にSIMカードが届くまでタイムラグがあります。このタイムラグが起きている間は電話が一切使えないのです。
これを不便に思わない人はあまり気にする必要がありませんが、普通は「この間に電話がかかっていたらどうしよう?」とSIMカードが届くまでの間、悶々と考えてしまいます。
楽天側もこれを格安音声通話SIMへの乗り換えの壁として感じているようなので、今後改善していくかもしれません。
同じ音声通話SIMだけど、3分以内の電話が多めの方はワイモバイル、ほとんどデータ通信の方は楽天モバイルなど、3キャリアに縛られない多様な携帯電話の持ち方が出てきていますね。
■詳細・申込⇒楽天モバイル