5/29よりWiMAX2+の速度規制が始まったことが明らかになりました。
WiMAX2+利用者からは「詐欺だ!」という声が相次いでおり、集団訴訟のサイトまで立ち上げられました。そして私もWiMAXを契約しているユーザーなので怒りと途方に暮れる気持ちをどこにぶつけたらいいのかわからず困っています。果たして速度規制を回避して使い放題にする方法は他にあるのでしょうか?
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ギガ放題プランで通信容量制限しないはずが…
UQWiMAX公式ホームページには「超速ネットが月間上限ナシで使える!」とデカデカと書かれています。
ただし、本当に小さい文字(しかも別窓)でこんなことが書かれています。
「UQ Flat ツープラス ギガ放題」をご契約の場合、ハイスピードモードの「WiMAX 2+」通信において、月間のデータ通信量に上限がなく、通信速度制限(月間7GB超)が適用されません。ただし、LTEオプション対応機種にてハイスピードプラスエリアモードで通信速度制限(月間7GB超)が適用された後は、ハイスピードモードの「WiMAX 2+」通信もその制限の対象となります。
ネットワーク混雑回避のため、前日までの直近3日間で「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信量の合計が3GB以上となった場合、「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信速度を翌日にかけて制限する場合があります。
エリア混雑状況により速度を制限する場合があります。
“月間のデータ通信量に上限がなく、通信速度制限(月間7GB超)が適用されません”と書かれていますが、“前日までの直近3日間で「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信量の合計が3GB以上となった場合、「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信速度を翌日にかけて制限する場合があります”とも書かれていて「一体どっちなんだい!」とツッコミを入れたくなるような曖昧な文章でふんわりごまかして書かれています。
確かに月間容量制限はありませんが、直近3日間で3GBの速度制限はかける場合があることが分かりにくく書かれています。
これは4/1からギガ放題サービスが始まった時点で掲示されていた文章ですが、5/28までは速度制限はされていない状態であったと思います。
しかし、5/29から3日3GBの速度制限が急にかけられるようになり、速度制限に該当したユーザーからは不満の声が続々と出ています。
この速度規制はUQWiMAX以外のプロバイダと契約していても、回線は全てUQWiMAXのものを利用しているに過ぎないので、当然ながらプロバイダ関係なしにWiMAXを利用していれば問答無用で起こります。
…そして私も速度制限にかかって困っているユーザーのひとりです。
WiMAX2+速度制限時の速度測定
私がこの3日3GB制限にかかっていると気付いたのはパソコンでオークション品の出品作業をしているときでした。
Webページがやたら重く、画像をアップロードした途端に通信エラーが起きてしまいました。何度やり直しても画面がフリーズするので、電波状況が悪いのかと思い、WiMAX端末の電源を何度か入れ直してみましたが全く解決しませんでした(いつもは電源入れ直しで解決することが多いです)。
そういえば、自分には関係ないと思ってそのときは気にもかけませんでしたが、少し前にUQが規制をかけ始めたことをニュースで知ったのを思い出しました。
「もしや…」と思いながら速度測定をしてみると案の定速度規制に引っ掛かってました。
規制前の5/28に偶然WiMAX2+の速度測定をしていましたが、その時は下りの速度が
- 1回目:11.74Mbps
- 2回目:4.21Mbps
超高速ではないものの、普通に使える速度が出ていました。
しかし、パソコン版Yahoo!のトップページがフリーズして動かなくなった6/14は
- 1回目:0.93Mbps
- 2回目:0.97Mbps
2回測定してどちらとも1Mbps以下の速度という結果になりました。さすがにこれは遅くてイライラするレベルです。
このようにネット閲覧に支障が出るレベルの遅さまで急に規制が始まったわけです。これではユーザーが怒りだすのも当然です。この一斉且つ急に速度規制が始まったのが問題であり、UQ側は急な速度規制に関してホームページでは一切答えていません。これがさらに炎上の火種となってます。
このことから、「UQWiMAXを訴えよう!」という主旨のサイトができていたり、Twitter上ではUQに対する不満や怒りの声が続出しています。
一時凌ぎの回避策はあるがWiMAXに替わるモバイルデータ通信端末はほぼない
この急な速度規制を乗り切るにはWiMAX2+回線を使わずWiMAX回線(ノーリミットモード)を使うほかありません。
ノーリミットモードは速度規制の対象にはならない使い放題の帯域ですが、この帯域は徐々に少なくなっていく計画がされており、2015年9月にさらに帯域が少なくなり、2018年3月には消滅するとされています。あくまでも一時凌ぎにしかならない方法です。
ただし、このノーリミットモード(WiMAX帯域)が使えるのは現在発売されているNAD11端末やHWD15端末を選んだ場合のみで、新機種のW01端末やWX01端末は使えません。(WX01はWiMAX2+とWiMAX通信が自動で切り替わるため手動では操作できません)
私はNAD11を契約していたので、ノーリミットモードにすることで1Mbps以下の速度規制状態から3~5Mbpsの速度になったのでとりあえず速度規制が回避できましたが、W01端末やWX01端末所有者の場合は上記の一時的な回避策ですがWiMAX帯域が使える旧端末の白ロムを購入する(旧端末はSIMカードを出し入れできないものもありますのでご注意ください)か、解約するしか残された道がないかもしれません…。それ以外に回避策が思いつきませんでした。
さらに、WiMAXを解約したからといって他に残された方法はほぼ無いのが現状です。
- モバイル回線は諦めて固定回線(光・ケーブル・ADSLなど)を引く
- ぷららモバイルLTE定額無制限プランを利用する(月間容量制限なし・3Mbps規制あり)
※SoftBank Airや305ZT端末を使う方法もありますが、これらも急な速度制限が起こるので今回の件で懲り懲りしたWiMAX2+ユーザーにはおすすめできません。
住宅の仕様や立地条件で固定回線を引けないユーザーや外出先でモバイルルーターが必要なユーザーにとっては、WiMAXの代用となる月間容量制限のないものは無いに等しいといえます。
私は古い賃貸住宅に住んでおり、固定回線が引けずWiMAXを選びましたが本当にお手上げ状態で困ってます。WiMAX以外に選択肢が現状ありません。
今のところ、どうあがいても3日3GB規制とうまくやっていくしかないようです。WiMAX2+の3日3GB規制が緩和されるか、新しい通信サービスが出てくることを切に願います。
【7/15追記】UQWiMAXが規制緩和を発表
昨日、UQWiMAXより3日3GB制限の緩和のアナウンスがありました。規制適用時の通信速度上限を引き上げと広告は誤解のない表記にするとのことです。
この3日3GB制限の規制緩和はすぐに実行されるわけではなく、時期も未定とのことですが、とりあえずWiMAX利用者はホッと肩をなでおろしたのではないでしょうか。
これからWiMAXの契約を考えている方は端末の設定でノーリミットモードを選択できるHWD15またはNAD11の選択が良いでしょう。旧機種なので販売しているプロバイダでは続々と売り切れ始めています。@niftyでは先日NAD11が売り切れました。
参考記事:【今お得なWiMAX契約】キャッシュバックキャンペーンを利用しよう!GMOとくとくBBと@niftyを比較 |
もっと具体的に機種を絞るとHWD15が現在のおすすめです。現時点でNAD11を販売しているプロバイダはあまりいませんね。